- 2020.08.20おいしいお水とは…?
日本は水に恵まれた国で、いつでも安心して飲むことができます。近年ではミネラルウォーターやウォーターサーバーなど水道水以外の水を選ぶ人が増えてきています。一般的においしい水とは「ミネラル・硬度・炭酸ガス・酸素を適度に含んだ冷たい水」とされていますが、厚生省では、おいしい水を飲むための条件を検討するとともに、おいしい水質要件等の目安を作成することを目的として「おいしい水研究会」を発足させました。
おいしい水の要件(おいしい水研究会)
【残留塩素】…(0.4mg/L以下)
水道水中に残留する塩素量をいい、ほとんどの人が塩素の臭いを感じない濃度。
【臭気強度】…(3以下)
水質汚濁や水の処理過程で発生する水の臭いをいい、数値が大きいほど水の味を悪くする。
【硬度(カルシウム・マグネシウム等)】
…(10~100mg/L)
味を美味しくする要素で適度に含むことで水のおいしさを保つ。少なすぎても多すぎてもおいしさを損なう。
【遊離炭酸】…(3~30mg/L)
水に含まれる炭酸ガスをいい、数値が大きいほど水の清涼感が増すが、大きすぎるとまろやかさが減る。
【蒸発残留物】…(30~200mg/L)
水に含まれるミネラルの総量を表し、数値が大きくなると苦味・渋味が増す。
【過マンガン酸カリウム消費量】
…(3mg/L以下)
数値が大きいほど渋味の基となる有機物が多い。過マンガン酸カリウム消費量が多い場合、塩素消費量も大きくなりやすく水の味を損ねやすい。
【水温】…(最高20℃以下)
体温に比べ、20~30℃の低い時が最もおいしく感じる。
(文責:長束 要祐)
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