2020/12/18定量下限値とは…?
定量下限値とは、その分析法又は目的とする精度において、正確に定量できる最小値の事をいいます。
試験結果に「~未満」と表記されているのは、定量下限(定量が可能な最小値)を下回った時に「(定量下限値)未満」と記されています。
定量下限値未満とは、定量できるほどの量は無かったという意味で0(ゼロ)とは意味が異なります。
定量下限値とは、その分析法又は目的とする精度において、正確に定量できる最小値の事をいいます。
試験結果に「~未満」と表記されているのは、定量下限(定量が可能な最小値)を下回った時に「(定量下限値)未満」と記されています。
定量下限値未満とは、定量できるほどの量は無かったという意味で0(ゼロ)とは意味が異なります。
給水栓水(蛇口)から出てくる水が濁っていたり着色する事があります。
その原因について少し調べてみましょう!
【水が着色している場合】
(赤水に濁る)
朝一番や長時間家を留守にした時や、あるいは断水直後など赤い色をした水が蛇口から出ることがあります。
この赤色に濁ったものを「赤水」と呼んでいます。
原因は給水管や管の継手、鉄製水道管内部の壁面から発生した赤サビ等、空気中で鉄が錆びるのと同様に水中でも徐々に錆び、このサビが剥離して出てくることが原因と思われます。
(黒色に濁る)
水が黒く濁る場合、原因は二酸化マンガンだと思われます。水道水には微量ですがマンガンが含まれていることがあり水道水の消毒で使用されている塩素によって酸化されると黒色の二酸化マンガンになります。
水道管内部の壁面に付着していた二酸化マンガンが水道工事等で水の流れが急激に変化すると剥離して蛇口から水と一緒に出てきます。
(白色に濁る)
水が白色に濁っている場合、原因は空気だと思われます。蛇口を勢いよくひねることによって、蛇口の出口が負圧となるため蛇口上部から空気が吸い込まれ気泡となって水道水と一緒に出てくることがあります。
同様にお湯についても、給湯器によって急激に加熱されることによって空気が水の中に溶けることが出来なくなり気泡となり、これらの気泡は小さい為、水やお湯が白く濁って見えるのです。
(青色系に見える)
浴槽に水を溜めた時、透明な水が青色系に見える場合があります。このように見える原因としては、光の散乱が考えられます。
光にはさまざまな波長の可視光線と呼ばれるものが混在しており、波長の長い赤色などは水に吸収されますが、波長の長い青色は水に反射されるため人間の目には透明な水が青色系の色に映ります。これは海や湖が青く見えるのと同じ原理で特にアイボリー系の色の浴槽でこの現象が見られます。
【臭気がある場合】
(金気臭)
水道管に銅管等の金属を使用していると長時間滞留した水道水では金気・金属臭を感じることがあります。
受水槽の清掃が不十分である、水道管が老朽化して鉄錆が生じたなどの原因も考えられます。
(カビ臭・泥臭)
水源の湖沼では夏場に植物性プランクトン(主に藍藻類)が異常発生し水にカビ臭や墨汁臭をつけることがあります。
また、大雨によって河川の底沼や排水溝の底沼が巻き上げられ水にカビ臭や土臭・芳香臭をつけることがあります。
(油臭)
排水管の工事に使用した切削油や揚水ポンプの機械油が水道水に混入したことが原因と考えられます。
(シンナー臭・薬品臭)
排水管や給水管工事等で使用した塗料や接着剤が原因となって水道水にシンナー臭がつくこがあります。
水道管が塩化ビニル管の場合、シンナーや農薬を水道管の周辺に撒くとシンナー臭や農薬が水道管に染み込んで水道水に臭いをつけることがあります。
水質や環境に関係する用語について紹介いたします。
【水質環境基準】
環境基本法に基づくもので、人の健康を保護し生活環境を保全するために維持されることが望ましい基準として定められたものになります。
この環境基準では、健康項目と生活環境項目が別々に定められています。
【排水規制】
水質汚濁防止法で定められている規制基準のひとつで、1日当たりの排水量が50立方メートル以上の特定施設において全国一律の排水基準が定められています。
しかし、都道府県は社会的条件からみて不十分であれば条例でこれらに代えて適用する厳しい排水基準を定めることが出来ます。この基準を上乗せ排水基準といいます。
【上乗せ基準】
大気汚染防止法、水質汚濁防止法では国が全国一律の排出基準、排水基準を定めています。
しかし、社会的条件からみて不十分であれば都道府県は条例でこれらの基準に代えて適用する、より厳しい基準を定めることが出来ます。これを「上乗せ規制」といい、この基準値を「上乗せ基準」と呼んでいます。
【健康項目】
環境基本法に基づいて定められている水質環境基準のひとつです。
人の健康を保護するうえで維持されることが望ましい基準であり、カドミウム・鉛・六価クロムなど環境基準が定められています。
【生活環境項目】
環境基本法に基づいて定められている水質環境基準のひとつです。
生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準としてPH・BOD・COD・SS・ノルマルヘキサン抽出物質・大腸菌群・全窒素・全リン等の基準値が設定されています。
【水素イオン濃度:PH】
PHとは、水の酸性・アルカリ性の度合いを示すものです。1~14の範囲で表しPHが7が中性でそれ以上がアルカリ性、それ以下が酸性になります。
【生物化学的酸素要求量:BOD】
BODとは、水中の有機物が微生物の働きにより消費される酸素量を表します。20℃一定で5日間培養します。
河川の汚れ度合いを測る代表的な指標であり、この値が大きいほど河川の汚濁が進んでいることを表します。
【化学的酸素要求量:COD】
CODとは、水中に含まれる有機物が酸化剤によって酸化される時、消費する酸化剤の量をそれに相当する酸素量で表現した数値です。
海や湖沼において、生活環境項目として設定されておりCOD値が高いほど水が汚れていることになります。
【浮遊物質:SS】
SSとは、水中の懸濁している不溶解性物質を指します。水質の汚れ度合いを測る指標のひとつで動植物プランクトンやその死骸、生活排水、工場排水などに由来する有機物が含まれています。
SSの量は水の濁りや透明度等の外観に大きな影響を与えます。
【溶存酸素:DO】
DOとは、水中に溶解している酸素の量のことで水質の汚れ度合いを測る代表的な指標のひとつです。
きれいな河川では十分な濃度にあるが、有機物が多いと微生物等により消費され少なくなります。DOが欠乏すると魚類など水生生物の窒息死を招くという悪循環に陥ります。
【ノルマルヘキサン抽出物質】
n-ヘキサン抽出物質とは、水中の「油分」を表す指標として用いれられています。油分は主に、動植物油と鉱物油に大別できます。
【大腸菌群数】
大腸菌群とは、大腸菌及び大腸菌と極めてよく似た性質を持つ菌の総称です。水中の大腸菌群数は、し尿汚染の指標として用いれられています。
【全窒素:T-N】
全窒素とは、窒素化合物(硝酸性窒素、亜硝酸性窒素、アンモニア性窒素及び有機態窒素)の総量を指します。
【全リン:T-P】
全リンとは、リン化合物全体のことであり窒素化合物と同様に動植物の成長に欠かせないが水中の濃度が高くなってくると富栄養化を招きます。
一口に井戸と言っても深井戸や浅井戸など幾つかの種類があります。最も一般的な浅井戸や安定した水量を確保するのに適している深井戸について詳しくみていきましょう。
【浅井戸とは】
浅井戸とは10メートル程度の深さまでのものを指します。地表に近いため周りの環境により水質や水量が変化しやすく、生活用水や家庭菜園などに利用される事が多いようです。
【深井戸とは】
深井戸とは30メートルより深い井戸で硬い岩盤の下の地下水を利用するものです。そのため周囲の影響を受けにくく安定した水量と水質が得られ水温は15℃~17℃位です。
昨年9月19になりますが、公衆浴場における「原水・原湯・上がり湯」の6項目について、大腸菌群LB→大腸菌に変更となりました。
(改正後)
「原水・原湯・上がり湯」6項目
PH・濁度・色度・過マンガン酸カリウム消費量・大腸菌・レジオネラ属菌